モブ沢工房

プログラミングとかLinux関連(特にOSSのグラフィックツール関連)とかレトロゲームとか3Dプリンタやら日曜大工等、色々。

過去を振り返って足るを知るというか、現代の素晴らしさを再認識

この記事はfc2から引っ越した記事です

過去を振り返ったついでに、これもブログに刻んでおこうと思います。twitterだとどんどん流れていくだけの気が…言い捨てには良いんですけどね。

当時おいらが気になっていたのはX68K、TOWNSのほかにもCommodore AMIGAがありましたが、これまた日本ではかなり入手困難で…東京ではともかくでしょうが、田舎ではねぇ。
ついでに、仮に買えても情報の入手がまた困難だったわけです。洋書ですからね…
当時、紀○國屋書店がボッタクリまくってた記憶が。今はいい時代になりました。

ところで他にもっとマイナーですごいものは無いのか、といえば、おいらの知る限りこれが物凄い印象に残っているのですが、入手は絶望的でありました。

イギリスBBC Micro製の32ビットRISCパソコン「Acorn Archimedes」(エイコーン・アルキメデス)です。


英語でスミマセヌが…

今をときめくARM CPUを搭載したPCで、多分日本には当時ほとんど存在しなかったのではないかと思います。
ちなみにARMってAcorn RISC Machineの略だそうです。知らんかった〜
おいらもLOGiNの記事の片隅で知ったのを脳味噌に灼きつけていたのです。もしかするとLOGiNの編集部ぐらいには存在したのでしょうかね?それとも東京なら10台ぐらいはあったんでしょうか…

たとえばこんなゲームがあったらしいですね。
(LOGiNで見たのは以下の、zarchです。archimedesでは一番有名なタイトル?)


他にもこのようなものが…


画面を埋め尽くすスプライトに多重スクロールでもびくともしない安定感!

当時、一体どんな凄いグラフィックチップを積んでいるのだろう?と思っていましたが
実はこれ全部ソフトウエア描画だそうです。
このマシン、ただのフレームバッファしか乗って無いというのですね。

youtubeのコメ欄を見ると、今でもCommodore AMIGA(こっちはハードウェア描画チップの最高峰ですね)ファンとの間で、超高速CPUでのソフトウエア描画がいいのか、グラフィックチップを叩いて超絶技巧で魅せるのがいいのか、熱い信者抗争が繰り広げられているようです…こいつら一体何年間争っているんだ…(;゚Д゚)

最近になって知りましたがFM TOWNSは当初、Archimedesみたく全部ソフトウエア描画にする予定だったそうです。
それで試作機を作ってアフターバーナーを動かしてみたらとてもゲームにならなくて急遽スプライトを実装したとかなんとか…
事実かどうかはわかりませんが、やはりCPUの選定が間違っていたと。
ARMを積むべきだった、と。
それも二個!
片方はグラフィック描画専業!冴えわたるYAMAUCHIコマンド!!
というのが本来の富士通魂ではなかったのかと。

まぁ今更言っても仕方ないことではありますがw

ちなみにこのAcorn Archimedesの魂は現在も生きておりまして、


同じくイギリス生まれのコンピューター、Raspberry pi上で動作するRISC OSとして復活を果たしているようです。

考えてみるとラズベリーパイのほうがA3000よりずっと超高性能なんですなぁ…A3000のCPU 8MHz,1MBメモリに対し、CPUは700MHz!! RAMは512メガバイトも積んでるんですから…
うーむ、80〜90年初頭から見ると、もはやSFの時代ですよ今って(;´Д`)