モブ沢工房

プログラミングとかLinux関連(特にOSSのグラフィックツール関連)とかレトロゲームとか3Dプリンタやら日曜大工等、色々。

Ubuntu 18.04における液晶タブレットXP-Pen Artist 15.6の対応状況

Cintiq 13HDをいちいち持ち運ぶのに疲れ、実家用に買ってしまいました。

XP-Pen社の液晶ペンタブレット*1 Artist 15.6ですが、Ubuntu 18.04であれば挿しただけで使えます*2

ただし…

「そのままでは」xsetwacomコマンドが効かない(対応デバイスとならない) libinput支配下のデバイスとなるので、ディスプレイのマップやキャリブレーションなどはxinputコマンドから行うことになります。

しかしですね。

キャリブレーションまではわかりましたが、どうしてもxinputコマンドからの筆圧調整の方法が分からなかったのです。

Artist 15.6は筆圧8192レベルを謳ってますが実際そんなにもレベルはいらないし、なにより8192レベルであるために(自分としては)非常に強く押さないとMAXにならないという。多少、筆圧レベルを犠牲にしても、もっと弱い筆圧でMAXになってもらいたい所…

んで通常はGIMPにしろKritaにしろMypaintにしろ、ソフトの側でそれぞれに筆圧調整が出来るのですが…

ワタクシ板タブと液タブを兼用しているので、そういうアプリケーション側の設定であれば、デバイス感知型でないと意味がないのでした。 そしてデバイス感知型の筆圧調整はGIMPのみ、というね…まぁそこでMyPaintを改造してみましたがそれもなんだかな、という感じでして。

xsetwacom対応化

ワタクシ、こうなったらxsetwacomに対応させてやろうじゃねえかと突如意気込んで色々ソースを拾って読み始めたのですが…

どうも何かがおかしい。 例えばHuionのH610Proなんかはxf86-input-wacomには影も形もないのにxsetwacomでは対応デバイスになっている。

そこでワタクシ意を決し、/usr/share/X11/xorg.conf.dに、以下の99-my-artist.confなるファイルを作成してXを再起動してみたのです。

Section "InputClass"
        Identifier "Artist 15.6"
        MatchProduct "XP-PEN ARTIST"
        MatchDevicePath "/dev/input/event*"
        Driver "wacom"
EndSection

そしたらなんと!

普通にxsetwacom --listでArtist 15.6が表示されるじゃないすかあああああああああああああっ!!

もちろん筆圧感知や調整(PressureCurve)なども普通に動きました(^^)

Artist 15.6の色調整について

あと画面の色ですが、xgammaなどでも一応赤っぽくは出来ますが、階調が犠牲になっているような嫌な雰囲気を感じるのでやっぱりハードウェアでの調整とは違うようですね。

それで最初の青っぽいままで使用していたのですが…

んでふと動作確認のためにWindows10に差し込んでドライバ適用して *3 色調整したんですよ。

そうしたらどうも、Artist15.6がそれを本体内に覚えているっぽい?らしくて、 Ubuntuでも、なんか以前は青っぽかった画面色がほどよく赤くなっているのですね。気のせいかもですが

まぁこの色については、気のせいかもしれませんが、一応。

バイスとしてのArtist 15.6の手短レビュー

  • 悪くはないが、やはりCinitiq 13HDと比べると反応が悪い。特に画面外周部で顕著
    • そのため、アナログ的なダイレクト感が一寸劣る。
    • スペック上はArtist15.6のほうが僅かに上の筈だけど…
  • ペンが二本も付属してきた!
    • どうも片方は旧式のようだけど、細くていい感じで好み。
  • しかし、ペンのサイドボタン上がボタンとして使えない
    • Windowsでは使える…ただしキーボード的に?
    • MyPaintでスタイラスの動きと組み合わせた高速拡大縮小に使っているので、かなり困る。
      • まぁ左手デバイスに割り振れば問題ないのだけど。
  • 物理的定規を使った所、平行・垂直、45度では問題がないが、「浅い角度の斜め」で線を引くとジッター的にブレる
    • これはxsetwacom(wacomドライバ化)をした所、改善した気がする…?
  • 視差は調整すればさほど悪くない。Cintiq 13HDと余り変わらない。
    • ただし、前述のように反応が若干遅いので少しイラッとする時がある。
  • 結論としては、比較しなければかなり満足できるが、ワコム旧製品からの乗り換えは全くお勧めしない。
    • 何度も言うが値段を考えると中々悪くない。自分的には真・液タブと板タブの中間の存在的印象。

まぁ買ってみて良かったら15.6をメインにするという事も考えていましたが、結局自宅で使ってるのはこっちのCintiqでした。 なお、画面サイズの差はそれほど感じませんでした。

*1:余談ですが液タブのことを英語ではScreen tabletというっぽいですね

*2:ubuntu 16.04でも、HWEをアップデートすれば16.04.4であれば動作します

*3: これが何故かうまく行かず、大変に四苦八苦。最近はWindowsのほうが色々難しいですな(´・ω・`)

Xubuntu 16.04.4でkabylake Intel HD 620のログイン画面を改善する

安物マザボのためか、kabylakeであるにもかかわらず三画面できないため 現在、EIZO EV2436W + IIYAMA X2380HS + Cintiq 13HDを接続して、スクリプトでX2380HSとCintiqを切り替えて使用しています。

まぁこれはこれで使えるというか、こういう時にスクリプト一発で切り替えができるのでLinuxは素晴らしい…というのはともかく、問題は何故かlightdmによるログイン画面で、Cintiq 13HD(HDMI-2)が優先されてしまいプライマリのはずのEV2436W(HDMI-1)が暗いまま…という、ね。

いや別に目押ししたりオートログインにしたりしてもいいんだけど、なんか釈然としないわけですコレ。

んで色々xorg.conf.dに書いて試してみたんですが…なんつーか全画面ブラックアウトとか、もっと酷いことになりまして。 結局この方向性は諦めてlightdm側で対処してみることにしました。

いろいろ調べた結果、

  • Xubuntu 16.04では/etc/lightdmにlightdm.confが存在しないため、コレを新設。
  • lightdm.confに以下の記述を追加
[SeatDefaults]
display-setup-script=/usr/local/bin/intel_hd620_setup.sh

んで、/usr/local/bin/intel_hd620_setup.shとして以下のスクリプトを作成。つか、これはもともと自動起動アプリケーションとしてxfce4から起動していたもので、目押しでログインしたらコイツが呼ばれて画面設定をする手はずになっていたのです。

なお、bashによる遅延実行をするのは、このスクリプトはcintiqがoffされるのをsleepで待つので、ログイン自体が遅くなるかなぁ〜と思って(まぁ0.5秒ぐらいどうだっていいのですが)後学の為にこうしてみました。 ちなみにsleepしないと、cintiqがoffされる前にEV2436Wをonしようとして失敗、サブ画面のX2380だけが点灯するという悲しい状況が「時折」(いつもではない)出現します。

#!/bin/bash
MAIN=HDMI-1
SUB=DP-1
CINTIQ=HDMI-2

(
xrandr --output $CINTIQ --off
sleep 0.5
xrandr --output $MAIN --auto
xrandr --output $SUB --right-of $MAIN --auto
) &

これで試した所、ログイン画面が望み通りEV2436Wに出現しました (^o^)

Xubuntu 16.04.4 & HD Graphics 620でブラックアウト化現象

何が悪くなったのかわかりませんが、xorg.conf.d等いろいろいじっていたら、ログイン直後に3つのモニタすべてがブラックアウトして何も表示されない状態に…orz

んでxorg.conf.dのファイルを戻したんですよ。 それでも治らないんですなぁ…一体何が…!

やっていたことは、xorg.conf.dを使って(自動起動アプリからxrandrではなく)最初からモニタ設定をシームレスに適用させる…ということなのですが。これがまったく適用されない。

/var/log/Xorg.0.logによると、読み込まれて適用はされているのだけど、実際にはほぼ全く反映されず、ログイン画面に至るとファームウェア画面が表示されていたメインのHDMI-1は消え、HDMI-2とDP-1(アナログVGA)が表示されるという始末。

そしてこの状態でログインすると…すべてがブラックアウト!

私が悪かった、と思ってxorg.conf.dに追加したファイルを(まだ消すには惜しかったので)全部コメントアウトして再起動しても、ブラックアウト。

GUIにログイン出来ないので、disableにした自動起動アプリを戻せず、つまりxrandrを起動できない…! そして、どこのディレクトリにそのファイルが存在するのかわからない!Xsession.dの方でやれば良いのかもですがその時は焦ってて思いつかなかったですな…w

そこで持っててよかったサブマシン!で検索してわかりました。xfce4の自動起動は~/.config/autostart/のdesktopファイルです。よかったよかった。

さらにここで再起動せずにログイン画面を戻すには、落ちているっぽいdisplay-manager.serviceを systemctl restart display-manager.serviceでOK。 この何故かこいつが落ちているところが味噌なのかもしれませんけどね

それで何とか復活できたんですけどね…いやービビった。何がアレなんだろう。どうもplymouth絡みぽいのだけど。

んで/etc/default/grubGRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="nomodeset"に書き換えて(update-grubして)plymouthナシで起動させてみたのですよ。

これだと確かにHDMI-1がメイン画面にはなってくれる。しかし結局xorg.conf.dは無視されてるし、解像度は1920x1200のモニタにも関わらず1920x1080固定で他のモードは存在しない。さらに他のモニタはxrandrから全く見えない(存在していない)という有様で、手に負えなかったのでこりゃダメだ、ということで。

うーんまぁ、結果ログイン画面だけ我慢すれば一応使えてるし、落ちたりしないだけいいのかなぁ…と諦めムード やっぱnvidiaの1050Tiのセミファンレスがほしいよぉ… ていうか性能的には1030で十分なんですが経験上、外付けグラボは64bitものだと2D速度がなんか妙に悪いという事が続いたので、僅かな差額のためにもう買いたくないのですね。

それにしてもいくらマイニング需要っつっても1050レベルまで値上がりしてくれるなよって思いますよホント

Xubuntu 16.04.4でkabylake Intel HD 620を使用してみる

新しくA-DATAのSSD、SU650を購入したので、これをブートドライブにする…にしてもubuntu(xubuntu)18.04のリリースはまだだし、仮に出てもいきなり飛びつくのは経験上、アレ。

というわけで、実験的にとりあえず16.04.4を入れ(直し)、その最新カーネルでもってintelなKabylakeの内蔵グラフィックを試してみようということにしました。 つまりSSDの話ではなくKabylakeの内蔵グラのお話です。CPUはPentium G4600。

なお、SU650は快調に動作しています。てかもともと使ってたのはCFDのhg5dのOEMドライブで、これはかなり速いものでDRAMキャッシュ載ってるんだろうと勝手に思い込んでましたが、hg5dってDRAMレスだったんね…速度もそれほどは変わらないのでしょう(実際、全く早くも遅くもかんじないぐらい付け替えたのを忘れてます)。二代続けて似たようなものを購入してしまったは。というか私にはこの程度の廉価帯のSSDで十分なのですね。

さてそのkabylakeオンボードグラでのxubuntu 16.04.4の使用感とは…

  • まずインストーラーの時点でトラブル。何故かカーソル以外真っ黒で何も表示されない。
    • しかし、その時、CTRL+ALT+F1とか押してコンソールに移動して何が起きてるか見よう…と思ったら何故かGUIが表示されるようになる。不思議。
    • というわけで無事インストールは終了。
  • 確かHD620はトリプルモニタ対応と聞いていたのだけど、デュアルモニタにしか対応できない(CRTCが無いと言われる)
  • 仕方ないので、従来の「24/23型二枚+Cintiq 13HDで、全部常時繋ぎっぱなしでトリプルモニタ」は諦め、デュアルモニタ構成にしてxrandrによる切り替えスクリプトを作成。これでお絵かきするぞ!ってときだけサブモニタをcintiqへと手動切り替えという感じで、取り敢えず運用してみようと言うことに。

  • 2Dでも、nvidia 750Tiとの体感差はわりとある。しかし、GT640(ケプラー)よりは2Dでは体感上な気がする。

    • しかし、我が家でGT640を載せているのはCore i5 3470S+DDR3のシステムとの比較なのでそこで体感差が生まれているのかもしれず。
      • 昔のi5より今のPentium G4600のほうが速い気がするんすよねぇ…
    • 軽負荷すぎて750Tiがクロックを落とすような場面では、むしろ勝ってる感すらある。例えばdosboxでのレトロゲーの一部。
    • 一方、mypaintで巨大画像&レイヤバリバリで物凄い重い状態で回転とかさせると750Tiより若干ラグる気がする。
      • ただ、これはmypaint自体にも重い処理であり、750Tiでも多少はラグるわけで、横に並べて比較したわけではなく微妙。
      • 通常状態でのmypaintの操作感は双方軽快で、環境を変えたことを忘れるレベル。
    • BIOS(UEFI)設定を見なおしたらフレームバッファ割当てメモリを64MBしか割り当ててなかったので、512MBまで盛ってみた。
      • 結果、(プラセボかもだけど)時折見られたカクカクが減少した感が!
        • 他アプリとの競合でいちいち可変で割り当てていたためとすると、ドライバこなれてない感のカクカクの合点が行く…
  • その他、Google streetview/3D map等もサクサクストレス無く動くが、比較すると極僅かに750Tiのほうが軽い気がする。
    • 横に並べて比較したわけではないので確実にそうとは言えない。
    • こういうのは回線状態もあるし…
    • つぅか前述のメモリ割り当て変更でかなり良くなった感が
  • Tearfreeオプションをonにすると驚きの滑らかさになり、今までnvidiaでティアリング見えて悲しかった動画もまるでコンシューマ機で再生しているかのようだ!
    • Tearfreeってamdgpuにもあんのね…amdもいいかも…
    • 代償として色々ラグる(何故かターミナルエミュレータの文字表示で顕著)ので結局offにしました
  • ドライバがこなれていない可能性もある…てか、ほぼ確実にこなれてないと思われ。
    • ただ、3D関係は今のところ安定して動いている。
    • まぁ安定動作寄りに寄せてあるのでしょうけどね
  • 冷却をCPUに全部まとめられるのは結構ありがたいなと思う。
  • まぁ、そんなわけで、結構使えるので「足るを知る」の精神で、しばらくこれで運用してみようと思う。

SSDの寿命に関して再度

なにやらIntelからOptane 800pが出るとのことで 買おうかな〜と思って調べたら、TBWがなんか365TB?ぐらいしかないのですね。 3D XPointメモリは寿命1000倍と聞いていたのだけど、これだと5〜10倍程度なのでは?という。

うーむ。Optaneディスクを使ってもうtmpfsに頼らない、気兼ねなく/varとかにも書き込めまくるシステムを構築したかったのだけど。 これだと、安いSSDを5年ぐらいで買い換えるのがベストな気が… なにせ、Optaneディスク自体の寿命も永遠ではないわけだし。5年以内にぶっ壊れたら、まじに無意味。

そこで今使ってるSSDの寿命ってどんなもんだろと、再び気になって来たのですね。 そこで再度自作スクリプトで計算してみる…と。

残り寿命1000年ぐらいのがでたんですけどw

いやいやいくら何でもおかしいだろ…と思ってよく見ると 拙作スクリプト、TB単位の値を返してきた時の場合を考慮していない。 dumpe2fsが表示しているのには「13 TB」とある。 一年半で13GBしか使わないわけねーだろ、っていう…ハハハ…(自分、クソダサすぎ…w)

てか一年半で13TB!?!?!? 一日24GB!?!?!

おったまげましたな…自分にはあり得ない数字だわこれは…

何もろくにダウンロードしていないし、OSアップデートが時折数百メガ単位であるけど、これはシステム側128GBのSSDのはず。 そしてブラウザのダウンロードフォルダはHDDに設定してある… 最も消耗するであろうお絵かきはHDD上でしているし。その他、プログラム書くのはさほど負荷にならない…ハズ

ものすごい気を配って減らしてきたのに…

心当たりといえば…そう言えば、youtubeフルHDのバスや電車の前面展望動画を毎日のようにBGVとして再生している…

これかな。

っといいたいのだけど、ワタクシ実はほぼfirefoxしか使っておらず、そしてfirefoxのみならず .cacheフォルダ自体をbindマウントしてhddとtmpfsなramdiskに割り振っているのですなぁ。

よ、要するにdumpe2fsってつまり… bind mountされると正確な書き込み数が得られないのでは…

ということにようやく気づきましてですね。

そういうわけでググッて得たpocket8137様のこちらの情報

qiita.com

ここの、コメ欄、sharow様の話よりsmartctlでファイルシステムに頼らない書き込み数が得られると聞きつけ。 さっそく自作スクリプトを更新したのでありました。 てかもうsharow様のこのツール

github.com

これを使えばいいんだけどw(高機能だし) なんか意地でwww 拙作では、TBWをデバイス毎にjsonファイルに書いておいてそっから寿命を推測するという方式にしました。

そうするとやはり累計書き込み量は一年半で500GB程度と超・控えめな数値が算出されましたw

残り寿命は今後1日に書き込み数が激増して20GB書いたと仮定しても30年近くあり、まぁ十分だろうと。

ちなsmartctlから得た情報を総合すると、/homeのmx300は日に1.7GBぐらい書いているので、220TBWとして推定残り寿命400年以上www

システムの東芝HG6q?だかの128GBはTBW不明なので36TBWと仮定し、日に0.5GB程度で推定寿命181年w これ、もう4年は使ってるっぽいのですが。以前、60GBのSSDを使ってた頃は/var等もHDDに移すほど神経質に使っていたのですが、コレに変えてからはそれよりかは気楽に使っているのです。 せいぜい、/var/tmpだけはtmpfsにしているぐらいで…ああ、あと/var/logのログも控えめに出力する設定にしてありますか…

ブラウザのキャッシュはさすがにこのままの路線で行くとはいえ、 システムを75TBWぐらいの普通の240GB SSDにしても、無設定で十分に何も気にせず使えますなコレ。 というかもうブラウザ対策だけでよい?

というか逆にOptaneの365TBWが輝き始めたというか、なんかキャッシュ的にゴリゴリ使えそうじゃないすか逆に。

ちなみに、ワタクシが最も容量を消費している趣味のお絵かきですが、去年のお絵かきのフォルダは合計7GBでしたw 1ドキュメントにつき50回ぐらいは上書き保存していると荒く計算すると、350GBか…あまり安全な数値ではないですね。まぁ実際には失敗に備えて名前つけて保存のほうも多そうだから、こんなに上書きして無いと思いますが。

余談ですがワタクシ、お絵かきにおいては通常全く使わないF1キーを上書き保存に割り当ててワンキーで気軽に保存しまくっています。ただ、心理的な安堵感こそあれ、それが役に立ったことはほぼありません。

つぅかそもそもお絵かきについては、HDDでも速度的な不満を全く感じていない罠。

Xubuntu(Ubuntu+xfce)16.04でのトリプルモニタ環境の設定

Xubuntu 16.04 (≒Ubuntu + xfce) 、今までデュアルモニタ環境で快適に使っていましたが、実はコレ偶然の産物だった…という話。

前述のようにwacom cintiq13HDを導入したため、トリプルモニタ環境にしたのですね。ちなみにGPUnvidiaGeForce 750GTXです。 それで設定したままサスペンド運用してきて、今日IHコンロやら何やらの使い過ぎでブレーカーが落ちて停電しました(^^;

やはりIHはクソ。地球上から駆逐されるべき存在。今すぐガスに戻せ

なんて話はどうでもよくて、んでリブートしたらファイルシステムがcorruptしていて立ち上がらない…のは仕方なかったのでfsckしてなんとか立ち上がるようにはなったのでまあよいとして、

リブートしてようやく思い知ったことはといえばnvidia-settingsを使っても

全然トリプルモニタ環境を覚えてくださらない…

ということです。

しかし… nvidia-settingsのモニタ設定ってどっかに記録されるわけじゃないんですね。*1今までのデュアルモニタ時代は、偶然に上手いこと設定が自動で行われた…というだけのことのようです。ただのおまけユーティリティなのでしょうか。(立派に見えるのでついつい使ってしまいますな〜)

それにつけても、まずはHDMI-0、つまり通常電源を入れていないcintiqがプライマリにされてしまうようで、ログインダイアログが見えない。これはきもい。

これについては、ググった結果「~/.config/monitor.xmlなる謎のファイルが悪さをしている」という話があったので、一応リネームで様子を見ることに。 確かにこれでDisplayportがプライマリになり、無事メインのEIZO EV2436Wにログインダイアログが出るようになりました。

しかし…この状況下でも、なんか、cintiqとサブモニタが重なって右に表示されてしまうのですね。つまり「サブのみクローン」状態。

ただし、これはこれで実際便利な気もします。 デュアルモニタ状態で実質トリプルのほうが、色々とっちらからなくて宜しい、という考え方ですね。むしろプライマリに重ねてしまうという手もあるのかも。 *2

ただ、トリプルモニタ環境を思ったとおりに構築可能な状況で「サブのみクローンのが便利じゃん」って移行するのなら良いのですが、せっかくLinuxを使っているのに妥協はよくない、ということでさらに調べる事に。

んで色々諦めて最後の望みとして、絶対確実なはずの方法、つまりxfceの「自動起動アプリケーション」でxrandrを呼び出すスクリプトを書いた…しかし!

なんと、これも機能してくださらない!

/tmpに標準出力を書きだしたところ、呼び出しは行われていて直後のxrandrでは正しく設定が行われている。しかしその後何者かによって設定が書き換わって居る模様。

調べた結果どうも、xfceの設定が直後に行われているっぽいのです。

結論としては…

xfceでの作法としては「設定」→「ディスプレイ」で出るミニ設定アプリでモニタ設定するのが、恒久的にモニタ設定を記憶させる正しい方法のようです。

f:id:dothiko:20180112142827j:plain

このアプリですね。*3

ではそういうことで(疲れた…)

*1:固定化の為にxorgのconfを吐いてくれるらしいのですが、何かパッケージが足りないのか吐いてくれなかったし、それ以前に今の時代にxorg.conf.dにモニタ設定というのも…

*2:てゆーか色々買って不良品も掴んでみたHDMI分配器、あらゆる面で完全に要らなかったな。ハハハ…

*3:正直いままで「このディスプレイってのはつかえねー設定アプリだな…」と思っていましたが私が間違っていたようです

Gesturefyとevdevで作る快適3ボタンマウス環境

FirefoxプラグインFiregestureが使えなくなったため、Gesturefyを導入しました。 これがまた、なかなか良い。

なお、ジェスチャー&ロッカージェスチャー*1は、現時点ではlinux/macにおいては、右ボタンが押下時にコンテキストメニューを発動するため、コンテキストメニュー発動を回避できず、右開始のジェスチャーはまともに使えません。 しかしながら、これはver 58以降のfirefoxでは改変されるそうなので非常に楽しみです。 *2

それまでの間は、ジェスチャーは左ボタンで起動することにしました。うっかり範囲選択を始めるとジェスチャーに入ってしまうのですが、Gesturefy設定によるジェスチャーの無効化「Ctrl押下でキャンセル*3」と、「一秒じっとしてればキャンセル」を併用すれば実用上問題はないので慣れの問題ではあります。 まぁ、早く来てくれ右ボタンー!! としか言いようがないのですが。

ともかく、それで戻るボタンが不要になったため、3ボタンマウスm100rではevdevのホイールエミュレーションを中ボタンに割り当ててみました。

xinput --set-prop ${id} 'Evdev Wheel Emulation' 1
xinput --set-prop ${id} 'Evdev Wheel Emulation Button' 2
xinput --set-prop ${id} 'Evdev Wheel Emulation Axes' 6 7 4 5
xinput --set-prop ${id} 'Evdev Wheel Emulation Inertia' 2

これやると2ピクセルぐらいで1スクロールになるので超かっとび・超快適です。

マウスホイールなんか要らなかったんや!と言うレベルの…いや、実際にはあったほうがいいの…かな…細かい動きを指定したいときは、やっぱりまだ役に立ちますかね。

できれば遅く動かしたときはイナーシャを大きくする仕組みがあればなぁ、と…まぁ、いいか。

となってくるとコレ、ミドルボタンをサイドに取り付けた私の改造マウスではなく、むしろ無改造の3ボタンのほうが使いやすいのでは?という疑問が沸いてきましたが まぁ「それはそれ」ということで。てか、ホイールクリックの反応の悪い事を考えれば、サイドもわるくはないです。

試しに、以前買ったナカバヤシのMUS-UKF90NBKで、サイド「進む」にホイールエミュレーション、 「戻る」にミドルボタンをマップしてGesturefy発動という設定にしたところ、これはこれでかなり快適でした。

いままで、自分の手に対してホイールの位置が合わないことでサプライ系各社の安マウスには大変苦しめられてきましたが。

それでもLinuxのevdev環境下においては、5ボタンあればホイールは本当に補助的になるため、今後はサプライ各社の安マウスを導入しても全く問題ないという事がわかってきました。

つぅかね…大昔3ボタンだけのホイール無しのシンプルマウスがあったじゃないですか。*4

アレでいいと思うんですよ。

んでevdevのようなドラッグによるホイールエミュレーションをハードウェアレベルで入れてしまえばいい。 だからセンターは都合2ボタンになりますが。フリースピンホイールとどっちが速いかはわかりませんが…操作性考えれば、かなりいい勝負になると思います。

更に言うとサイドに戻る進むも付けた、6ボタンホイール無しマウス。そりゃ10ボタンぐらいあれば言うことないですが、ここは敢えて限界までそぎ落として6ボタン。

これ最強だと思うんですがどうか。

*1:マウスボタンを右→左で同時押し/左→右で同時押しでそれぞれ別の機能を発動するジェスチャー

*2:なお、現段階でも、ロッカージェスチャーの右→左で「戻る」を行いたいときは、コンテキストメニューが出たままで左ボタンをダブルクリックすると「戻る」が発動されます。

*3:Shiftも設定できるのですが、何故か範囲選択できない場合が多い

*4:今もあるようですが中身に比して超ボッタクリな感じが…とくにHPのやつ